入門

必要なツールが正しくインストールされ、環境が要件に適合していることを確認します。

ハードウェア要件

このチュートリアルでは、Versal™ ACAP VCK190 および VMK180 評価ボードをターゲットとしています。このチュートリアルのサンプル プロジェクトは VCK190 ES1 ボードを使用してテストされています。このガイドを活用するにあたって、評価ボードに同梱されている次のものを用意してください。

  • VCK190/VMK180 ES1/プロダクション ボード

  • AC 電源アダプター (12 VDC)

  • USB Type-A/Micro ケーブル (UART 通信用)

  • USB-Micro JTAG 接続を介するプログラムおよびデバッグ用の USB Micro ケーブル

  • Linux ブート用の SD-MMC フラッシュ カード

  • QSPI ドーター カード X_EBM-01、REV_A01

  • OSPI ドーター カード X-EBM-03、REV_A02

インストール要件

Vitis 統合デザイン環境および Vivado Design Suite

Vitis™ 2020.2 ソフトウェア開発プラットフォームがインストールされていることを確認します。Vitis IDE は、ハードウェアおよびソフトウェアが 1 つのパッケージとして提供されるザイリンクス統合ツールです。Vitis IDE をインストールすると、Vivado® Design Suite および Vitis 開発ツールの両方が自動的にインストールされます。インストール時に余分にオプションを選択する必要はありません。

注記: ツールのバージョンが最新であるかどうかは、https://www.xilinx.com/support/download.html で確認できます。

Vivado Design Suite のインストールに関する詳細は、『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発』 (UG1400) を参照してください。

PetaLinux ツール

このチュートリアルの Linux 部分の演習で実行する PetaLinux ツールをインストールします。PetaLinux ツールは、次のいずれかが稼働している Linux ホスト システムで実行します。

  • Red Hat Enterprise Workstation/Server 7.4、7.5、7.6、7.7、7.8 (64 ビット)

  • CentOS Workstation/Server 7.4、7.5、7.6、7.7、7.8 (64 ビット)

  • Ubuntu Linux Workstation/Server 16.04.5、16.04.6、18.04.1、18.04.02、18.04.3、18.04.4 (64 ビット)

このツールは、専用 Linux ホスト システム、または Windows 開発プラットフォーム上でこれらの Linux オペレーティング システムのいずれかが稼働している仮想マシンを使用できます。

PetaLinux ツールを選択したシステムにインストールするには、次を実行する必要があります。

前提条件

  • 8 GB RAM (ザイリンクス ツールで推奨される最小サイズ)

  • 2 GHz CPU クロックまたは同等の CPU (少なくとも 8 つのコア)

  • 100 GB のハードディスク空き容量

PetaLinux パッケージの展開

PetaLinux ツールのインストールは簡単です。オプションを指定しない場合、PetaLinux ツールは現在のディレクトリにインストールされます。インストール先パスをオプションで指定することもできます。

たとえば、PetaLinux ツールを /opt/pkg/petalinux/<petalinux-version> にインストールするには、次のコマンドを使用します。

$ mkdir -p /opt/pkg/petalinux/<petalinux-version>
$ ./petalinux-v<petalinux-version>-final-installer.run --dir /opt/pkg/petalinux/<petalinux-version>

注記: インストール ディレクトリの権限を chmod 775 に変更すると、BitBake エラーが発生することがあります。 これにより、PetaLinux ツールが /opt/pkg/petalinux/<petalinux-version> ディレクトリにインストールされます。

詳細は、『PetaLinux ツールの資料: リファレンス ガイド』 (UG1144) を参照してください。

ソフトウェアのライセンス

ザイリンクスのソフトウェアには FLEXnet ライセンスが使用されています。ソフトウェアを初めて起動する際、ライセンスの検証プロセスが実行されます。ライセンス検証で有効なライセンスが検出されない場合、ライセンス ウィザードに従ってライセンスを取得し、インストールしたツールでそのライセンスを使用できるようにします。ソフトウェアのフル バージョンが不要な場合は、評価版ライセンスを使用できます。インストール手順と情報については、『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: リリース ノート、インストール、およびライセンス』 (UG973) を参照してください。

チュートリアルのデザイン ファイル

このチュートリアルのリファレンス デザイン ファイルは ref_files ディレクトリにあります。

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