Vitis HLS

Vitis 高位合成 (HLS) は、Vitis アプリケーション アクセラレーション開発フローの重要な部分です。このツールは、C/C++ および OpenCL コードをカーネルにコンパイルして、ザイリンクス デバイスのプログラマブル ロジック (PL) でのアクセラレーションに使用できるようにします。つまり、高位合成を実行して Vitis ツール用にハードウェア カーネルをコンパイルするツールです。

このチュートリアルでは、Vitis HLS ツールの GUI を使用してハードウェア カーネルをビルド、解析、最適化します。Vitis ツールでは Vitis カーネル フローを使用します。詳細は、次を参照してください。Vitis カーネル フローのイネーブル『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料』 (UG1416) の Vitis HLS フロー

開始前の確認事項

このチュートリアルでは、次を使用します。

  • BASH Linux シェル コマンド。

  • 2021.1 Vitis コア開発キット リリースおよび xilinx_u200_gen3x16_xdma_1_202110_1 プラットフォーム。必要であれば、ほかのバージョンおよびプラットフォームを使用するように変更することもできます。

警告

例を実行する前に

  • 例を実行する前に、『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料』 (UG1416) のアプリケーション アクセラレーション開発フローのインストールの手順に従って、Vitis コア開発キットをインストールしてください。

  • ザイリンクス Alveo™ データセンター アクセラレータ カードでアプリケーションを実行する場合は、各 Alveo カードのリンク先の [資料] タブに表示される資料で説明されるように、カードとソフトウェア ドライバーを正しくインストールしてください。

Vitis を実行するための環境の設定

Vitis を実行する環境を設定するには、次のスクリプトを実行して、特定のコマンド シェルで実行する環境を設定します。

source <Vitis_install_path>/Vitis/2021.1/settings64.sh
source /opt/xilinx/xrt/setup.sh

注記

.csh スクリプトも提供されていますが、このチュートリアルでは bash シェルが使用されていることを前提としています。

インストールしたデータセンター プラットフォームまたはエンベデッド プラットフォームのディレクトリを指定するには、次の環境変数を設定します。

export PLATFORM_REPO_PATHS=<path to platforms>

注記

Ubuntu ディストリビューションによっては、Vitis を正しく設定するために LIBRARY_PATH をエクスポートする必要もあります。

export LIBRARY_PATH=/usr/lib/x86_64-linux-gnu

チュートリアル リファレンス ファイルの入手

  1. リファレンス ファイルを入手するには、ターミナルに git clone https://github.com/Xilinx/Vitis-Tutorials と入力します。

  2. Getting_Started/Vitis_HLS ディレクトリに移動し、reference-files ディレクトリにアクセスします。