Versal アダプティブ SoC エンベデッド デザイン チュートリアル

この資料では、VCK190/VMK180/VPK180 評価ボードに AMD Vivado™ Design Suite フローを使用する方法について説明します。使用するツールは、Vivado Design Suite および Vitis™ 統合ソフトウェア プラットフォームのバージョン 2023.1 です。Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームをインストールするには、『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発 [UG1400]を参照してください。

注記

このチュートリアルで説明する、ハードウェア上での Linux ブート手順はそれぞれ、2023.1 リリースの PetaLinux ツールに特化したものです。PetaLinux ツールは Linux ホスト マシンにインストールしないと、このガイドの Linux 部分の演習を実行できません。

重要

VCK190/VMK180 評価キットには、Silicon Labs CP210x VCP USB-UART Bridge. が含まれます。これらのドライバーを必ずインストールしている必要があります。詳細は、『Silicon Labs CP210x USB-to-UART Installation Guide』 (UG1033) を参照してください。

このガイドのサンプル プロジェクトは、64 ビットの Windows 10 OS で実行する AMD ツール、Vitis ソフトウェア プラットフォームおよび 64 ビットの Linux OS で実行する PetaLinux を使用して作成されています。ほかの Windows インストールで別バージョンのツールを実行した場合、結果が異なることがあります。サンプル プロジェクトは、エンベデッド デザインの次の項目について紹介することに重点を置いています。

  • Versal CIPS および NoC (DDR) IP コアの設定: Versal™ アダプティブ SoC CIPS (Control, Interfaces, and Processing System) IP コアと NoC を使用してデザインを作成し、 Arm® Cortex™-A72 および Cortex-R5F プロセッサ上で単純な Hello World アプリケーションを実行する方法について説明します。この章では、簡単なデザインを例として使用し、ハードウェアおよびソフトウェア ツールの概要を説明します。

  • ブートおよびコンフィギュレーション: Versal デバイスのブートイメージを設定および作成するためのコンポーネントの統合を示します。この章の主旨は、ブートローダーを統合およびロードする方法を理解することです。

  • Vitis ソフトウェア プラットフォームを使用したデバッグ: Vitis ソフトウェア プラットフォームのデバッグ機能を紹介します。この章では、前のデザインを使用してソフトウェアをベアメタル (OS なし) で実行して、Vitis IDE のデバッグ機能を示します。また、Versal デバイスのデバッグ コンフィギュレーションもリストします。

  • スカラー型エンジンと適応型エンジンを使用したシステム デザイン例: 使用可能なツールとサポートされるソフトウェア ブロックを使用して、Versal デバイス上にシステムを構築する方法について説明します。この章では、Vivado ツールで PL AXI GPIO を使用してエンベデッド デザインを作成する方法について説明します。また、Versal デバイス上で Arm Cortex-A72 コア ベースの APU 用の Linux OS をコンフィギュレーションしてビルドする手順についても説明します。

  • SmartLynq+ モジュールを使用した高速デバッグ ポートのシステム デザイン例: 高速デバッグ ポート (HSDP) を使用して Versal デバイス上にシステムを構築する方法について説明します。この章では、Vivado ツールで HSDP を利用し、Linux イメージのダウンロードに SmartLynq+ モジュールを使用するエンベデッド デザインを作成する方法について説明します。

  • スタックド シリコン インターコネクト デバイスのシステム デザイン例: Versal デバイスをベースに、SSI (スタックド シリコン インターコネクト) デバイス用のツールやサポートされているソフトウェア ブロックを使用したシステム構築について説明します。

このデザイン チュートリアルでは、AMD 提供のファイルを多数使用する必要があります。これらは、ウェブサイトからダウンロードできる ZIP ファイルに含まれます (入門を参照)。このチュートリアルでは ZIP ファイルの内容が C:\edt に抽出されていることを前提にしています。

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